THE KINGDOM POST

まことに小さな国が、開化期を迎えようとしている。

リクルーター面接と普通の面接の違い、注意点

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年が明けると、リクルーター面接の時期がやってくる。今回は、リクルーター面接の詳細やリクルーター面接と普通の面接の違い・注意点などを書いてみたいと思う。
 

リクルーター面接とは

そもそも「リクルーター」とは、実際にその会社で働いている社員で、採用時期に人事部からの要請を受け採用の業務を補助する人のことを指す。役割として、人事面接の前に絞り込みの面接を任されており、エントリーした学生を呼び出して喫茶店などで面接を行う。これを「リクルーター面接」や「リクルーター面談」と呼ぶ。その多くは、自分が在籍する大学のOBやOGが務める。私自身、昼時に中華料理店や和食の店でリクルーター面接を受けたことがあるが、食べながら面接をされるというのはどうも気分が悪い、食事の味が全くしなかった(笑)
 
なお、全ての企業で実施されているわけではなく、金融業界やインフラ業界の企業での実施が多いそうだ。つまり、就職活動でリクルーター面接を数多く経験する人もいれば、一回も経験しない人もいる。
 

非通知の電話には要注意

リクルーター面接は、その企業にESを提出すると、向こうから電話で連絡が来て、面接の日時を決めるという形式が多い。企業によっては、ただプレエントリーしただけで電話をかけてくるところもある(まだES出してないのに…と不意を付かれることも)。なお、電話は非通知でかかってくることが多いので「なんだか怪しいな、出ないでいいや」と思わず、この時期の電話にはとにかく出るようにしよう。
 

非公式であって、公式の面接

経団連の倫理憲章では、選考は4月以降解禁と定められている。しかしながら、リクルーター面接は、表向きは「選考に関係ありません」とか「OB/OG訪問に該当します」と銘打って行っているものの、完全な面接だ。これを通過しないと人事面接には進めない。まさに「選考には関係ありません(関係ないとは言ってない)」状態だ。実際リクルーター面接では、志望動機や自己PR、学生時代頑張ったこと、将来何をしたいのか、など通常の面接と聞かれる内容は大して変わらない。リクルーター面接のセッティングの電話の際に、リクルーターに「軽くお話でもしましょう」と言われることが多いが、こんな言葉は決して信じないようにしよう。
 
また、フレンドリーな面接なのだろうという先入観も持たないほうがいい。私の経験では、フレンドリーな人も多かったが、志望動機の穴などを細かく指摘してくるリクルーターもいる。また、終始きつい態度でやたらと鼻につくようなリクルーターもいた。その時は、喫茶店で相手がケーキセットを頼んだので、私もあわせてティラミスセットを頼んだ。終始なんで私はこんなきつい人間の前で、ティラミスを食わなければならんのだ…ティラミスの甘さが身にしみる、ティラミスだけ置いてどっか行ってくれと思ったものだ。つまり、どんなのが出てきても大丈夫なように、気を引き締めて臨もう。油断大敵だ。
 

リクルーター面接と普通の面接の違い、注意点

特に気をつけなければならないのが、リクルーター面接と通常の面接は、タイプが全く異なるということだ。「リクルーター面接慣れ」したまま通常の面接に突入すると、思わぬ失敗を招いてしまうので注意したほうがいい。
 

リクルーター面接と普通の面接の違い

◇リクルーター面接
時期:1〜3月など。人事面接前の絞り込みという意味合いが強い。
時間:大抵1時間ほど。
形式:場所は喫茶店などが多い。1対1での面接もしくは、リクルーター1対学生2がほとんど。回数は企業によってまちまちだが、多い所では4回以上行われる。その際は、その回ごとにリクルーターは変わる。
 
◇通常の面接
時期:企業によって異なるが、3月もしくは4月からの所が多い。
時間:企業によってまちまちだが、一次面接だと20分ぐらいのところも。
形式:形式は企業によってまちまちだが、面接官との距離は遠い。
 
リクルーター面接は、喫茶店でテーブルで向かい合わせになって面接を行うので、リクルーターとの距離は非常に近い。一方、通常の面接だと、面接官が座る椅子と就活生の座る椅子との距離は、3mぐらい離されていることが多い。また、リクルーター面接は、1時間ぐらいかけて行われるのに対して、通常の面接だと20分ぐらいのところが多い。
 
リクルーター面接だと、距離も近く、時間も長いので、割りと自然な感じで話すことができる。声を大きくしないでいいし、自己PRや志望動機などをきびきび簡潔に話す必要性もあまりない。しかし、これに慣れてしまった上で、普通の面接に突入することは危険だ。面接は、リクルーター面接よりも面接官との距離が遠く、声の大きさもあげる必要がある。また、時間が限られているため、自己PRや志望動機を簡潔に話す必要もある。集団面接だとさらにその必要がでてくる。
 
なので、1〜3月はリクルーター面接を受けつつ、普段から自己PRや志望動機を簡潔に言う練習をしたり、大学のキャリアセンターなどで模擬面接をしてもらうなど、通常の面接への備えをしっかりしておいたほうがよいと思う。