THE KINGDOM POST

まことに小さな国が、開化期を迎えようとしている。

「当社の志望度はどれぐらいでしょうか?」にどう返すか?

「当社の志望度は、どれくらいですか?」、「当社は第一志望でしょうか?」…面接で必ずと言っていいほどよく聞かれる質問だ。

 

それに対する返答としては、二つに分けられるだろう。

・嘘でも本当でも第一志望ですと言い切る

・正直に志望度や他社の選考状況を言う

 

私としては、前者を選択するべきだと思う。後者を選択して、正直に打ち明けたが、そこの内定をいただけたという内定者の声も聞いたことがある。もちろんそういう企業も存在するのだろうが、一度きりの新卒就職活動、わざわざそんなリスクを犯すよりは、前者を選択するほうが適切だと言えるだろう。

 

第一志望だと言い切る場合

ただ「第一志望です。」と言えばいいというわけではない。

 

まず言う時の表情を面接官はしっかりと見ているという印象を受けた。もしもこの学生が第一志望でないなら、返答への一瞬へのためらい、良心の呵責などをなんとかして見破れないか…と。個人差はあるだろうが、実際、こういったためらいを完全に消すというのは案外難しい。どうしても良心の呵責なりそういう感情が湧いてきて、返答に少しのラグが生じるのだ。それを避けるためには、あえて間をつくり、真剣な面持ちで「第一志望です。」と言ってのが一つの手かもしれない。

 

「第一志望です。」と言い切ったら、次には「そうだろうけど、どうしてかな?」という質問という質問が待っている。これに対する返答は、特に業界の中で2、3位のような企業を受ける場合に重要で、志望企業が特に力を入れている点に興味があったり、第1位の企業ではできないことをやりたいというような返答で、「第一志望」という発言を納得してもらう必要がある。

どうしても第一志望と言い切れないとき

私は、志望度の低い企業で、どうしても「第一志望です」ときっぱり言い切れる自信がないという時があった。その時は「どの企業も第一志望と言っていいぐらい迷っています。」と返した。もちろんその回答に対しては「でも色々な企業から内定をもらったらどうするの?」という質問が返ってきた。そこで「一番最初に内定をいただけたところに行きたいと思います。道義を通したいので。」という青臭い回答をしてみた。これがなかなかに受けがよかった。「道義」というある種古風なところがうけたのだろう。

 

この時はうまくいったが、この回答も万人に通用するというわけではないだろう。一番最初にそこの企業に内定をいただいたとしても、第一志望のところに受かれば断らなければならないわけで、結局事態を先延ばしにしているにすぎず、嘘をついていることに変わりはない。道義なんてまるで通していない。

 

やはり第一志望と言い切りるのが一番無難なのかもしれない。