THE KINGDOM POST

まことに小さな国が、開化期を迎えようとしている。

合同説明会に行くたった一つの意味

就活経験談みたいなもので「合同説明会は行っても意味がなかった」という声は数多く見受けられる。実際、就活経験者の十中八九がそう思ってるのではないだろうか。私も就活活動中、そういう噂を聞きつつも、どういう雰囲気なのかせっかくなので、見に行ってみようと思って赴いたことがある。噂の通り、後から振り返ってみると無意味な行為であったように思う。

 

まず本当に人が多すぎて酔ってしまう。ブースからブースへ移動するにも一苦労で、ただ疲れるだけだった。おまけに歩いていると「興味ありませんか?聞いてみませんか?」と社員がしつこく勧誘してくるところもある。説明中も人が多すぎて、椅子に座れることができず、立ち見が普通だし、本当に気が滅入ってくる。

 

また、合同説明会に参加している企業でも、その後単独での企業説明会を行う事がほとんどだ。合同説明会だと各企業のせいぜい45分ぐらいで、ブース内で採用担当者がプレゼンをするという形が多い。それぐらいの情報量なら、わざわざ合説に行かなくても、企業の採用ホームページからだいたいの推量はつく。一方、単独での説明会だと1〜2時間で、プレゼンのみならず、社員の人の話を聞ける場などを用意してくれる。持ち帰れる情報量は、単独のほうが圧倒的に多い。また、単独の説明会に参加していないと選考に進めなかったりするところも結構多い。

 

そんな合説であるが、たった一つだけ行く意味があると思う。自分の危機感を煽って就活への原動力につなげることができるのだ。というのも会場には就活生がうようよいて人酔いするのだが、同時に「これだけ就活生がいて、自分は本当に内定を取ることができるのか」と不安になる。この不安を「さっさと内定を取るぞ」とうまく自分のなかでのやる気に変えることができれば、合説も無意味なものではなくなるだろう。

 

でもはやり合説というのは、就活の「お祭り化」を感じるような異様な光景だと思う。