たった5分で分かる『7つの習慣―成功には原則があった』(スティーブン・R. コヴィー)
スティーブン・R. コヴィー著『7つの習慣―成功には原則があった』は、発売以来全世界で2,000万部以上を売り上げ、ビジネス本を特集した書籍でも度々紹介されているなど、各方面から非常に高い評価を得ているビジネス本/自己啓発本だ。最近は『まんがでわかる7つの習慣』なんてものも売っているらしい(こういう類の本ってなぜか漫画化されるよね)。
七つの習慣の基本的な考え
私的成功
公的成功
刃を研ぐ
7つの習慣のエッセンス
第二部・私的成功 (Part 2 Private Victory)
第一の習慣・主体性を発揮する (Habit 1 Be Proactive)
- 自分の身に起こることに対して自分がどういう態度を示し行動するかは、自らで決めることができる。
- 問題解決に向け率先してことを行う。
- 自分の身の周りのことに対して、自分が動かされるのではなく、自分が周りの環境に作用を及ぼす。
- 自分がコントロールできないことでなく、自分がコントロールできる、影響を及ぼすことができる事柄に集中する。
- より良いものを持つのではなく、自分がより良くなる。
- 失敗したときに、自分の間違いを認め修正をはかる。
主体的な人とは、自分のコントロールできる事柄(影響の輪)に集中することにより、積極的なエネルギーを生み出し、それによって影響の輪を拡大するそうだ。
第二の習慣・目的を持って始める (Habit 2 Begin with the End in Mind)
ミッション・ステートメント(個人的な憲法、または信条)とは、自分はどうなりたいか、何をしたいのか、そして自分の行動の基礎となる価値観や原則を明らかにしたもの。これが人生重要な決断を行う基礎となり、激しく変わる環境の中で、不変の安定性と力を与えてくれるそうだ。
第三の習慣・重要事項を優先する (Habit 3 Put First Things First)
第三部・公的成功 (Part 3 Public Victory)
相互依存のパラダイム (Paradigms of Interdependence)
- 第4,第5,第6の習慣を達成するためには、他人との信頼を築く必要がある。
第四の習慣・Win-Winを考える (Habit 4 Think Win/Win)
「Win-Win」とは、自分も勝ち、相手も勝つ、それぞれの当事者がほしい結果を得ることである。そして、当初それぞれの当事者が持っていた案ではなく、全く新しい第三案の存在を信じることであり、相手と自分の考え方に限定される必要はなく、より良い方法があるはずと確信することである。
「Win-WinまたはNo Deal」とは、双方が納得できる相乗効果的な解決策を見つけることが出来ず、Win-Winの合意または取引条件に至らなければ、取引しないことに合意することである。
Win-Win以外は低次元の選択であり、長期においてはお互いの影響に悪影響を及ぼすことになるだろう。その影響からもたらされる弊害を考えれば、Win-Winが達成できなければ、No Dealを選ぶほうが適当だそうだ。
第五の習慣・理解してから理解される (Habit 5 Seek First to Understand, Then to Be Understood)
第六の習慣・相乗効果を発揮する (Habit 6 Synergize)
- 相乗効果とは、全体の合計が各部分の和よりも大きくなるということである。
- 自分と他人との意見に相違が生じた時に、自分の意見を通すのでなく、他人の意見に折れるのでもなく、第三案を探し出す。
- 自分と他人との相違点を尊ぶ。
第四部・再新再生 (Part 4 Renewal)
第七の習慣・刃を研ぐ (Habit 7 Sharpen the Saw)
再びインサイド・アウト (Inside-Out Again)
- 今までの世代で得た良い物は残し、悪い習慣は改め、次の世代に引き継いでいく。
- 人間は自らを完成させることは出来ず、探究に終わりはない。